犯罪を減らす為に
「日本には殺しても良い人間がいる」
こんな事は学校では習いませんでした。逆に人間は殺してはいけない。と直接・間接的に習うでしょう。
しかし、これは事実です。死に値すると判断された人間は殺されます。そう、死刑囚です。
結論から言います。僕は死刑には反対です。
殺したい程憎い。その気持ちを汲みたいのは解ります。
しかし、犯罪の抑制という点から見ればもっと良い方法があるのではないでしょうか?
僕が見る限り、判決が確定した時、その犯罪は終わります。
事実がどうであれ、もうそれは「過去の出来事」になってしまうのです。
それは犯罪のレベルを審査しているに過ぎません。過去は消す事が出来ません。
犯罪の歴史は未来へ残すべきです。死刑囚を殺して終わりではないのです。
僕の考える方法は「犯罪再発防止委員会」の設立です。
これは警察とは完全に分離した組織で、犯罪の研究・再発防止を目的とした組織です。
犯罪が起きた環境や、犯罪者の精神分析、
どのような家庭で育ったか、どんな思考パターンがあるかなどを細かく分析し、データベース化していきます。
本当の意味で事件の真相を究明するのです。
そして似たような犯罪が起きないようにしていくのです。
犯罪が起きる環境を作らない事が一番の抑制だと思うのです。
物凄くお金に困っている人がいるとします。例えば、唯一の肉親が病気で死にそうだが、手術代が無い。
そんな人の前に財布が置いてあるとします。これを盗んでしまった場合、財布を置いた人もまた「悪」だと思うのです。
人の心は弱い。誰もが常に強い精神を持っているわけではない。
仮に犯罪者に情状酌量の余地が皆無だったとしても、二度と同じ犯罪を起こさない為に研究するべきです。
死刑では前に進む事は出来ないと思います。現に同じ様な犯罪は何度も繰り返されています。
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